2013年1月14日 (月)

チャット「対話の会」の参加者からの感想

毎日、夜9時から、2時間程度、チャット「対話の会」が開かれています。
「確認型応答」を練習しながら、心のリフレッシュを図る、「対話の会」のオンライン版です。
そこに参加している3人の方(匿名)から、感想をいただいたので、紹介いたします。
(用語統一のため、原文を若干修正しました)
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チャット「対話の会」を1月7日から始めました。毎日やっています。自分の生活に目的ができたようでうれしいです。
今まで気楽なチャットしかしたことがなかったので、このような練習のためのチャットは初めてです。
ネットの空間のバリアフリーと共感のバリアフリーを楽しんでいます。夜9時からというのも、私にとって、ちょうどいい時間です。私はせっかちなので、すぐに会話を返してしまうところを、じっくり考えて返せるようにしたいと思います。
確認型応答をして自分を変えていきたいです。(ふなと)
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私は最近、チャット「対話の会」に参加したばかりです。
産業カウンセラーとしての実務経験もあるのですが、ロジャーズの理論一辺倒な「傾聴ばかり」という手法に少し疑問を持っていました(もちろんロジャーズは対話を否定していません。カウンセラーが勘違いしているのです)。ロゴセラピーやブリーフセラピーもあるのに、と思っていたところでこの〈対話法〉を知り、今はチャットで確認型応答の練習をさせてもらっています。
少しずつでも身につけていきたいと思っています。(ニューロン)
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チャット「対話の会」に数回参加させてもらいました。実際に対面しての「対話の会」とは違った面白さ(可能性)があるように思います。それは「ながら」でも「気楽」に参加できることもそうですが、若干の持ち時間があるので、自分自身のなかで確認を推敲できることかもしれません。自分は小さなNPOで事業をしています。一人一人が当事者として関わっていける事業の進め方を考えていく中で、〈対話法〉に出会いました。確認型応答の基本のところは、以前やったことのあるブレーンストーミングとか、KJ法での括って各自がテーマを付けることと、かなり近い考えがあると思っています。良い技法だからこそ、色んなTPOで気軽に使えるようになったらよいですね。そんなわけで「対話法シート」の実験活用始めてみます。(kuma)

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2012年9月27日 (木)

掲示板〈対話法〉練習会

 日常のコミュニケーションにおいて、〈対話法〉の原則を適切なタイミングで使えるレベルに達するためには、一定の練習が必要です。掲示板〈対話法〉練習会では、インターネットの掲示板を使って、〈対話法〉の原則の中で重要な「確認型応答」を練習します。
 なお、この練習会は、「〈対話法〉の理論と応用を浅野から学ぶ研修会」ではなく、あくまでも「練習」の場です。また、時間が許す限り、浅野がお世話しますが、参加者同士で練習をしてもらうことが原則です。

■掲示板 リンク

■参加費:無料(日常生活で使えるために、多くの人に習ってもらうことが目的です)
■主催:対話法研究所(世話役:浅野良雄)
■参加資格:〈対話法〉の理論と技法に賛同する人ならどなたでも参加できます。
■参加方法:
◯例題(お題)として発言したい人、あるいは、何らかの意見を言いたい人は、新たなスレッドを立ててください。その発言に対して、他の参加者が「確認型応答」を入れます。
◯掲示板に書かれた例題(お題)に、返信の形で「確認型応答」を書き込んでください。必ず「確認型応答」だけを返信してください。
◯例題(お題)を書いた人は、参加者からの「確認型応答」に対して、合っているかどうかを含むコメントをしてください。

■掲示板〈対話法〉練習会で安全な場を保つためのルール(運営しながら修正します)
例題(お題)、確認型応答ともに、住所、電話番号、勤務先などの個人情報は、書き込まないでください。

◯個人情報やプライバシーに関わる内容は書き込まないでください。
◯参加者の発言(お題を含む)を批判・否定しないでください。
◯自分の考えを相手に押し付けるような発言は慎んでください。
◯必要に応じて〈対話法〉の原則を使ってください。

※〈対話法〉は浅野のオリジナルです。詳細は、対話法研究所のホームページでご覧ください。また、〈対話法〉を、より深く理解するために、浅野良雄著「こころの通う対話法」「医療従事者のコミュニケーション」の熟読をお薦めします。

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2012年9月 4日 (火)

Skypeを使う「オンライン〈対話法〉練習会」の実施要項

 日常のコミュニケーションにおいて、〈対話法〉の原則を「適切なタイミング」で使えるレベルに達するためには、一定の練習が必要です。オンライン〈対話法〉練習会では、各地からの参加者が、インターネットのSkypeを使って、〈対話法〉の原則の使い方(特に「確認型応答」)を練習します。
 なお、この練習会は、「〈対話法〉の理論と応用を浅野から学ぶ研修会」ではなく、あくまでも「練習」の場です。初めのうちは浅野がお世話しますが、ゆくゆくは、参加者同士で練習をしてもらうことを目指しています。

■開催日時:随時(Twitter、Facebookなどで告知します)
■参加費:無料
■主催:対話法研究所(世話役:浅野良雄、ほか協力者の皆さん)
■参加資格(会の安全と質を確保するために、当分の間、下記の2つの条件を満たす人に限定します)
 ◯各地での〈対話法〉研修会や「対話の会」に参加したことがある人。あるいは、浅野良雄著「こころの通う対話法」または「医療従事者のコミュニケーション」を熟読した人。※書籍については最下段のお知らせを参照
 ◯今後、練習会の世話役になろうという気持のある人。
■参加方法
 ◯世話役のSkype名を呼んでください。(例 浅野のSkype名: onlinetaiwa)
 ◯練習会に加わるときは、名前、居住地域、参加した動機を言ってください。
 ◯世話役は、全体の進行を指示しますが、それ以外は他の参加者と同様に対等の立場で参加します。

■オンライン〈対話法〉練習会を安全な場にするためのルール
 安全に練習できる場を維持するために必ず次のルールを守ってください。それ以外は、お互いの気持ちを尊重しながら、常識の範囲内で自由に話してください。

大原則:基本的に発言は自由ですが、世話役の指示に従って下さい。

 世話役が、〈対話法〉の原則を守ることを指示するのは次のような場合です。

 ◯意見や感情の対立が起こりそうになったとき。
 ◯誤解が生じそうになったとき。
 ◯特に重要な話をするとき。

それ以外のルール

 ◯住所、電話番号、勤務先などの個人情報は、原則として言わないこと。
 ◯オンライン〈対話法〉練習会で知った個人情報やプライバシーは外にもらさないこと。
 ◯参加者個人の悩みや困りごとには、お互いに深入りしないこと。

※〈対話法〉は浅野のオリジナルです。詳細は、浅野良雄著「こころの通う対話法」「医療従事者のコミュニケーション」、日本対話法研究会あるいは対話法研究所のホームページでご覧ください。
なお、「こころの通う対話法」の一部分(理論編)を抜粋した電子書籍もあります。

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2011年12月29日 (木)

チャット「対話の会」へのお誘い

■チャットを使って、参加者同士が自由に語り合います。
■一人の人間としての存在をお互いに尊重したい人なら、どなたでも参加できます。
■ 対話のコツ(確認型応答)を習いながら心のリフレッシュを目指します。
■原則として、チャット「対話の会」の協力者が、自分が担当する日時に待機しています。

チャット「対話の会」をできるだけ安心・安全な雰囲気にするためのルール
(運営しながら修正していく可能性があります)

■個人情報やプライバシーに関わる内容は書き込まないでください。
■相手の発言内容を否定しないでください。
■自分の考えを相手に押し付けるような発言は慎んでください。
■必要に応じて〈対話法〉の原則を守ってください。←これが、チャット「対話の会」の特徴です。
■長時間、無言のままでいないでください。

※多少の「失敗」は問題ありませんので、気軽にご参加ください。

〈対話法〉の原則:
自分の考えや気持ちを言う(反応型応答)前に、相手が言いたいことの要点を、相手に言葉で確かめる(確認型応答)。

※必要に応じて、この原則を実践すると、お互いに気持ち良く対話ができます。
※〈対話法〉は、1994年に浅野により発案されたものです。詳細は、対話法研究所のホームページでご覧ください。

チャット「対話の会」への参加の仕方

■開催予定日時は、こちらの掲示板でご覧ください。(担当者の都合で、予告なく中止になる場合がありますが、ご了承ください)
■対話を希望する人は、チャットルームに入室してください。
■ルールを守りながら対話を楽しんでください。

【チャットルームのURL】など、詳細はこちらでご覧ください。

チャット「対話の会」についての質問やご意見は、対話法研究所までどうぞ。

主催:対話法研究所 浅野良雄 ほか、協力者の皆さん

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2011年9月12日 (月)

第2回「東日本大震災・対話の会」を開催します

■第2回「東日本大震災・対話の会」 参加無料(先着30人)

日時:2011年09月23日(午後1時30分〜4時30分)

会場:アカデミー文京・学習室(文京シビックセンター 地下1階) (東京都文京区春日1-16-21)

主催:対話法研究所 後援:東日本大震災・心の交流会

詳細情報と申し込みは、こちらからどうぞ。

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 対話法研究所では、〈対話法〉(あとで説明します)に関心をもつ人たちと一緒に、長年、「対話の会」を開いてきました。この会の主な目的は、〈対話法〉の技法の一つである「確認型応答」を練習しながら、心のリフレッシュを図ることです。

 「対話の会」では、さまざまな年齢や立場の人が、安心して語り合える場を維持するために、次のようなルールがあります。

. 会の中で知った個人情報やプライバシーは、会の外にもらさないでください

. 一人で切れ目なく5分(おおよその目安)以上話さないでください。

. 必要に応じて〈対話法〉の原則を守ってください。

. その場では解決しそうにない悩みや困りごと、難しい話題には深入りしないでください。

. 自分の考えを相手に押し付けるような言い方を慎み、一つの提案として示してください。

 「対話の会」には、このルールに合意した人が参加するため、一般の「話し合い」や「交流会」と比べて、安全性が高いという特徴があります。

 私は、東日本大震災の発生後、被災者・支援者を問わず、震災に関わる人たちの心理的支援の場でも、「対話の会」の方法が活かせるのではないかと考え、「東日本大震災・対話の会」を開くことにしました。

 この会は、震災に関わる、あらゆる立場の人が、支援する側・される側という枠を外して、共に語り、聞き合うことを通して、心労を和らげ、明日に繋がるエネルギーを生むことを目的としています。また、震災支援に関する情報交換の場にもなっています。

 ここで、〈対話法〉について説明します。これは、浅野が17年前から提唱しているコミュニケーション技法です。「自分の考えや気持ちを言う(反応型応答)前に、相手が言いたいことの要点を、相手に言葉で確かめる(確認型応答)」ことを原則(必要に応じて使う)としています。この中の「確認型応答」は、従来からある、傾聴や共感というコミュニケーション技法をアレンジしたものであり、場の安心感や信頼関係の構築に役立ちます。しかも、確認型応答は、技法として、傾聴や共感よりもシンプルかつ具体的なので、初心者でも理解しやすく、すぐに実践に結びつけることができます。

 「対話の会」での「確認型応答」の練習体験は、被災地での支援活動(特に心理的支援)に役立つと考えています。

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2011年1月17日 (月)

アスペルガー障害をもつ成人が〈対話法〉に関心

 私が提唱する〈対話法〉に、最近、アスペルガー障害をもつ成人の方々が関心を寄せてくれています。

 そして、〈対話法〉の活用法を、ブログ上で、体験を交えて報告してい ます。
 ここに、感謝をこめて紹介いたします。

にじいろ家族の小さな幸せ
アスペルガーライフblog

 特に、下のブログの人は、2010年末、NHK教育テレビの「福祉ネットワーク」キラキラ40“人づきあい”クライシス(1)−大人の発達障害−という番組で紹介された方です。

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2011年1月11日 (火)

毎月11日は「対話の日」

今日は、1月11日。
私が勝手に決めたのですが、今年から、毎月11日は、「対話の日」です。
人が並んで「対話」をしているように見えるからです。

「対話」というものは、日頃、無意識にしているため、その重要性を忘れがちです。
そこで、月に一度(11日)くらいは、「対話」の価値を再確認したいものです。
特に、〈対話法〉の原則を思い出して、それを日常の生活に活かすよう、心がける日にしたいです。

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2010年12月 1日 (水)

「東京新聞」と「中日新聞」の朝刊で〈対話法〉が紹介されました

 今日、12月1日は、知人の妹尾信孝さんとの共著『輝いて生きる』(文芸社)が出版された日です。ちょうど、10年前のことです。
 奇しくも、今日(12/1)、「東京新聞」と「中日新聞」の朝刊の「セカンドらいふ」欄で、浅野が16年来提唱している〈対話法〉が紹介されました。地方紙以外での紹介は初めてです。
 タイトルは、「達人に聞く夫婦の会話術---『確認』織り交ぜスムーズに」。11/23に開催された、「対話の会」in東京の写真も掲載されています。
 東京新聞の、こちらのサイトでも、記事が読めます。

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2010年7月 6日 (火)

対話法の活動の近況報告です

しばらくブログを書いていませんでしたので、近況報告をします。

○今年の春も、アメリカの学会(国際リスニング学会)に参加して、対話法を発表してきました。
東京対話法研修会は、「対人援助専門職のための〈対話法〉研修会」に名称変更しました。
○日本医学教育学会が発行する「医学教育」誌に、対話法の論文が掲載されました。
○桐生市内で再開した「対話の会」が好評です。
○東京都内で開かれた「コムケア・サロン」や「自殺のない社会づくりネットワーク・ささえあい」の交流会で対話法を話しました。
○群馬県内で模擬患者の養成が始まり、私も協力しています。
○上毛新聞の「視点21 オピニオン」というコラムで対話法を紹介しています。
○最近、ツイッターにはまっています。

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2008年10月20日 (月)

ほめる行為の効果に影響する上司と部下との関係

対話法研究所が行った研究結果を支持するような記事を見たので紹介します。

JR西日本は、福知山線脱線事故を受けて、平成18年、社内に「安全研究所」を設立しました。本日10/20、そこで行われた、人的要因が安全に与える影響についての研究成果が発表されたそうです。

研究の一つとして実施された、「効果的なほめ方・しかり方」についてのアンケート調査によると、部下が行った工夫を上司が評価した場合、業務に対する責任感が向上しますが、上司との関係が悪ければ、逆に低下するという結果が出たようです。

つまり、「上司と部下の関係が良好な状態を保ったうえでほめることが重要」だということが分かったということです。

浅野が提唱している〈対話法〉の理論によると、「ほめること」は「反応型応答」に分類されます。
そして、最近の研究によると、反応型応答は、その好感度が、相手との信頼関係など、様々な条件に左右されること、一方、「確認型応答」は、信頼関係の有無にあまり影響されずに、好感度が比較的高く保たれる傾向にあることが分かりました。

JR西日本の研究では、ほめるという行為と業務に対する責任感との関係について調査したわけですが、「ほめられる」ことに対する好感度が、業務に対する責任感に影響すると仮定するなら、浅野による研究と、ほぼ同じ結果が出たと言えるでしょう。

浅野による、この研究結果は、8月に九州で開かれた国際学会で発表されました。また、詳しいことは、間もなく刊行されるジャーナルに掲載される予定です。

■参考記事(産経新聞)「仲が悪ければほめても逆効果 JR西が上司と部下の関係を研究」はこちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081020-00000538-san-soci

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