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2014年6月27日 (金)

議会でのヤジ発言とサッカーの試合の共通点

 6月18日に起きた、東京都議会でのヤジ発言に関する動きでは、ヤジ発言の内容や、発言した議員の特定、責任追及が主な論点となっています。
 しかし、私は、そのヤジ発言を放置した「議長」や「周囲の議員」にも責任があると思います。

 折しも、サッカーワールドカップ・ブラジル大会が開かれています。
 ヤジ発言をサッカーの試合にたとえるなら、今回の事態は、選手の意図的なファウル行為を、審判が止めなかった(笛を吹かなかった)のと同じだと考えます。
 そして、世間が、審判ではなく、選手の責任だけを追及しているという構図です。

 もちろん、サッカーの場合は、選手だけでなく、ファウル行為を止めなかった審判も、批判や抗議の対象になります。
 ところが、今回のヤジ発言に関しては、議長の責任を問題にしているメディアやSNSでのコメントが見当たりません。これでは、根本的な再発防止に繋がらない可能性が高く、たいへん残念なことだと思います。

 ところで、議会とは異なりますが、私は、地元で、「対話の会」という、誰もが参加できる語り合いの場を主催しています。「対話の会」では、参加者が交代で進行役を務めます。進行役の役割は、参加者が会の発言ルールを守っているかどうかをチェックすることです。進行役が真剣に役割を果たすと、必ず楽しい会になります。一方、進行役がさぼると、極めて危険な会になることがあります。もちろん、参加者全員が、自主的にルールを守るのが理想ですが、なかなかそうはいかない現実があります。そのために、進行役がいます。

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