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2006年8月16日 (水)

相手が言いたいこと(2)

前回の「相手が言いたいこと(1)」のつづきになります。

ここで、例を一つ出してみます。

「今日はいい天気なので、散歩に行きます」

という発言から、この人が何を言いたいのかを考えてみましょう。

「今日はいい天気だ」「散歩に行く」あるいは「散歩に行きたい」

果たして、この人は、本当にそのことだけを言いたいのでしょうか。
それは、たしかにその人が「言ったコトバ」ではありますが、それが「言いたいこと」とイコールとは限らないのです。

人はとかく、「話されたコトバ」だけに捕らわれる傾向があります。もちろん、「コトバ」をよく聞くことは大切なことですが、コトバで言われていない部分も聞き取る、というか受け取ることも大事なのです。

これは、昔から、「言外の意味をくみとる」「行間を読む」「以心伝心」「腹芸」などという言葉でいわれてきたことです。

〈対話法〉の説明の中で、「言ったこと(言葉)ではなくて、言いたいこと(感情・気持ち・思い・意見など)に付きましょう」としているのは、こういう理由からです。

ところで、相手がコトバにしていないところに気づくには、「相手が言いたいこと」を、発したコトバの中だけからいくら探そうとしても、それは無理です。言っていない部分に、実は言いたいことがあるのですから。

そこで、どうしても「想像」(あるいは推測)が必要になってくるのです。しかし、それはあくまでも想像ですから、いくら頑張ってみても、聞き手である自分の主観や先入観が入ってしまいます。しかし、気にすることはありません。

コミュニケーションにおいて、想像、主観、先入観はいけないことである、と勘違いしている人がいます。しかし、わたしはそうは思いません。それらは、決していけないことではなく、そのままにしておいたり、想像を事実と勘違いしてしまうことがよくないだけなのです。

そして、自分の想像が正しいかどうか、つまり勘違いしていないかどうかは、相手に「確認」してみればすぐにわかります。これが、〈対話法〉において「要点の確認」が大切な理由です。

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