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2006年8月 8日 (火)

相手が言いたいこと(1)

今回のテーマは、〈対話法〉の中で最も重要な概念です。だからこそ最も難解な部分であるかもしれません。

以前、「確認における着眼点/事実と気持ち」と題して、事実だけでなく気持ちをくみ取ることの大切さをお話しました。
また、前々号では、「省略されたコトバ」という観点から、話し手が省略したコトバを補って聞くときの注意点について考えてみました。

それでは、この二つに共通しているキーワードはなんでしょうか。
それは、「コトバになっていないコトバ」です。

ところで、わたしたちが話をするとき、はたして言いたいこと(気持ちや思いなど)を全部コトバにしているでしょうか。

振り返ってみると、わたしたちは、

1.感情 2.気持ち 3.思い 4.意見

などを省略することが意外と多いのに気づくと思います。

たとえば、

「Tさんのご意見はよくわかりました。(わかったけれど、その意見に従うつもりはありません)」

「きょうは髪形を変えてきたね(なかなか素敵だよ)」

などのように、括弧の中の気持ちをコトバにすることを省略する場合があります。

これにはいろいろな理由があるでしょう。
心理的なものとしては、相手への思いやり、または自分自身を守るために、はっきり言うことを躊躇する場合です。気恥ずかしい場合もあるでしょう。
また、言いたいことを全部コトバにしていたら、いくら時間があっても足りないという、物理的(?)な理由もあるでしょう。

わたしたちは、言いたいことがあっても、それを全部コトバにしない(ときには、言いたいことにさえ気づいていない)ことがあるのです。
逆に言えば、表に出てきたコトバだけをいくら聞いても、相手が本当に言いたいことが伝わってこない場合があるということです。

ですから、〈対話法〉では、「感情や気持ちに着目しましょう」と強調しているのです。そうすることによって、相手が本当に言いたい内容に近づくことができるからです。事実や事柄だけからは、なかなか大事な部分がみえてこないことが多いのです。

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【お知らせ】

■福島対話法研究会が、「県民運動“ときめき”フェスタ--うつくしま、ふくしま。夢の大交流会--」へ出展します。

と き:平成18年8月20日(日)10時30分〜16時
ところ:ビッグパレットふくしま 多目的展示ホールC(郡山市安積町日出山字北千保19−8 024−947−8010)
入 場:無料
主 催:“うつくしま、ふくしま。”県民運動推進会議
http://www.office-utsukushima.com/

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■上越〈対話法〉研究会&日本コーチ協会日本海チャプターが、「くびき野市民活動フェスタ 2006」において、「聴くことから始めよう」というテーマでワークショップを開きます。

<ご案内>
聴くことはコミュニケーションの第一歩。それは訓練によって高めることができる能力です。今年は〈対話法〉とコーチングの共同ワークショップで、聴く力を高める練習をご紹介します。

と き/8月27日(日)午前9:30〜12:00 午後1:00〜4:00
ところ/上越市市民プラザ 第7会議室
参加費/無料

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