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2006年6月28日 (水)

「でも」に気をつけて!

雑談の輪の中に入ってだまって聞いていると、同じ事を言っている(ように私には思える)人同士が互いに誤解したまま長々と議論している場面に遭遇することがあります。

時には、「単なる誤解」を「見解の違い」と勘違いしたまま、お互いに譲らず、攻撃し合うことさえあります。これは時間と労力がもったいないと思います。
そこで、なかなかおさまらない場合は、私が〈対話法〉をつかって仲裁に入ることがあります。

たとえば、Aさんが、

「電子メールを使うと、筆無精のわたしでも手軽に連絡ができるので便利です」

と言うと、Bさんが、

「でも、電子メールは相手の表情がわからないから危険性がありますよ」

と言い返します。

すると、Aさんが、

「そんなことないですよ。便利ですよ」

と反論します。

Bさんが、「でも、危険性がありますよ」

        ……

こんなやりとりが延々と続くことがあります。

では、AさんとBさんの、電子メールに関する見解が全く異なっているのかといえば、多くの場合、実はそうではなく、便利さを認めている点では同じということがほとんどです。

では、どうして、意見が対立の様相を呈してしまうのでしょうか。

いろいろな解釈ができるとは思いますが、一つの代表的なパターンを考えて見ましょう。

「でも、電子メールは……」と言うBさんは、実は「電子メールは便利ではない」と言うつもりはなくて、「便利だけれども危険性もある」と言って、Aさんの発言に補足するつもりだったことが考えられます。
でも、Aさんは、これを反論と受け取ってしまったというわけです。

ここで、Bさんが〈対話法〉の原則を使っていれば、こんなことにはならないのですが……。

しかし、実際の会話の中で〈対話法〉をつかうのが難しいとしたら、せめて、「でも」という言葉を使うときには、このような危険性があることを覚えておくといいでしょう。

そして、もしも誤解されていると気付いたら、「反対意見を言いたいのではなく、補足するつもりです」とフォローすることも大切でしょう。
また、当人同士ではフォローが難しい場合は、まわりのだれかが助け船を出すことが必要かもしれません。

注)〈対話法〉の原則についての説明は、対話法研究所のホームページでご覧下さい。

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コメント

反論と受け取られたら難しいですよね・・・
感情を害してしまうとコミュニケーションが成り立たないということはよく経験しています(^^;
「でも」という言葉を使っていないかは要注意なんですね!

投稿: 塩手勝久 | 2006年6月29日 (木) 04時09分

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