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2006年5月15日 (月)

繰り返し・オウム返し技法はロジャーズ理論とは関係ない

カウンセリングの場面はもちろんのこと、日常生活の中でも、多くの人によって、受容・共感・傾聴の重要性が理解され、実践されている昨今である。
一方、受容・共感・傾聴を習った人が、「繰り返し」や「オウム返し」でしか応答しない不自然さに違和感をいだき、受容・共感・傾聴に対して否定的な考えを持っている人もいるのではないだろうか。

私は、受容・共感・傾聴の重要性を痛感し、一人でも多くの人に伝えたい人間の一人として、上に書いたような状況を、なんとか変えていきたいと奮闘する毎日である。

カウンセリングにおいて重要な、受容・共感・傾聴などの概念が、「繰り返し」や「オウム返し」という技法(?)と、あたかもイコールであるかのように伝わっているのは残念なことである。まして、それがロジャーズ自身が提唱しているかのように、一部の人に理解されていることは、ロジャーズに対して申し訳ない気持ちさえする。

ロジャーズは、カウンセリングでは「繰り返し」や「オウム返し」が重要だとか、すべきだとは言っていないのだが、あたかも、そのように誤解されている原因の一つに、次のようなことがあると推察される。

一部の一般向けカウンセリング入門書の中では、カウンセリングにおける受容・共感・傾聴などの重要性が、ロジャーズの理論をもとに説明されたあと、カウンセラー応答の具体例として「繰り返し」や「オウム返し」が紹介されている。
そこで、「繰り返し」や「オウム返し」を、あたかもロジャーズが提唱しているかのように読者が錯覚してしまうことがあるのも無理はないだろう。

この誤解の原因の一つは、入門書の著者が、どこまでがロジャーズ自身が提唱していることなのかを明確に記述していないところにあると思う。

しかし、もしもロジャーズ理論に対する誤解がなかったとしても、「繰り返し」や「オウム返し」は不適切であると、筆者は考えている。

(ここで書いた内容は、筆者(浅野)が誤解している部分がないとはいえません。お気づきの方は、遠慮なくご指摘ください。時間が許すかぎり、建設的な意見交換をしたいと考えております)

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